写真: エモンズ 主砲 38口径5インチ砲
レベル:上級者のみ 水深:35M~ 最少催行人数:2名以上(1名の場合はシングルチャージ可)
沖縄で最大級の沈没船。水深約40mに沈む、USS Emmons, DD-457/DMS-22(米軍掃海艇駆逐艦エモンズ)。沖縄本島北部の古宇利島よりボートで約20分移動後ポイントへ到着。エモンズの船首側、船尾側、中央部に分けてエントリー可能。1日計2ダイブになります。南風で海洋状況が穏やかな場合のみ開催可能です。沖縄最上級者向けの沈没船スポットになります。
お1人様でエモンズのダイビングに参加したいお客様もシングルチャージで別途11000円(税込)にてご案内が可能です。じっくりと写真撮影をしたい方にもおすすめです。お1人様からリクエスト下さい。
当日に他の参加者が集まった場合は発生しません。参加者が集まらない場合は他メニューへの変更も可能です。
エモンズは水深が深いだけではなく潮の流れがとても速いため、上級者のダイバーのみが潜ることができるダイビングスポットになります。現在も魚雷(雷管・信管)、火薬、爆薬、砲弾など爆発物が数えきれないほど残るため、レックダイビングの知識とトレーニングも必須になります。
エモンズは上級者向けのポイントのため、リピーター様もしくは経験本数60本以上の方からのご案内になります。又、新規の方はチェックダイブ後のご案内になります。ダイビング参加日は2日間以上でご参加ください。(推奨は経験本数100本以上)
エモンズ(USS Emmons)ダイビング・沖縄最大の沈没船のご予約はこちらから
ファンダイビング 7つの特典
- 完全少人数制プライベートスタイルで1人1人のお客様に安全に親切、丁寧にご案内致します。
- 期間が空いてしまったり、経験が少ないお客様も安心してご参加できるようにサポートします。
- 当スクールのリピーター様は、ファンダイビング10%OFF、器材レンタル50%OFFになります。
- 人気のデジタルカメラTGシリーズ、アクションカメラGoproが2200円(税込)でレンタルできます。
- 水中ストロボ、水中ライト、レンズなど撮影機材のレンタルも可能です。
- 沖縄本島中部方面を無料で送迎します。※一部地域有料:お1人様1日1500円(税込)
恩納村、うるま市、読谷村、嘉手納町、沖縄市、北谷、北中城村、名護市など - 当スクールのファンダイビングに参加したお客様限定でダイビング器材の格安販売をしています。
USS EMMONS(エモンズ)について
写真:エモンズの副砲40mm連装機関砲。崩壊前の2017年撮影。
USSエモンズの発見は2000年の9月に沖縄古宇利島の北側の海底から時々浮いてくる油があることから、地元の漁師さんの通報により、第十一管区海上保安本部の調査がはじまり、海底に沈んでいる沈没船が発見されました。同年12月、地元のダイビングインストラクターの調査により、その沈没船が米軍の駆逐艦で第二次世界大戦で沈んだエモンズ(USS Emmons)と判明しました。
エモンズ (USS EMMONS. DD-457/DMS-22) は、アメリカ海軍の駆逐艦。グリーブス級駆逐艦の1隻。艦名はジョージ・F・エモンズ海軍少将(1811年 – 1884年)に因む。
エモンズは第二次世界大戦末期の1945年4月6日、レーダーピケット任務に従事し、ロッドマン (USS Rodman, DMS-21) と共に航行中、大規模に展開された日本軍・神風特攻隊の攻撃に際して標的とされました。
最初の1機がロッドマンを攻撃し、エモンズは損傷したロッドマンを護衛するため対空砲撃を行います。しかし、2隻の掃海艦は特攻機の攻撃に圧倒され、エモンズは5機によってほぼ同時に攻撃を受けてしまいます。1機が3番砲塔の喫水線付近に突入し、弾薬庫に引火、大爆発を起こし、左舷船尾と戦闘情報センターが炎上しました。
乗組員は必死に格闘したが、エモンズは復元能力を失い、翌4月7日、敵の手に渡ることを避けるため、乗組員の救助後に米軍自らの手によってに沈められました。
写真:旧日本軍の特攻機「九八式直接協同偵察機」
この戦闘でエモンズの乗組員60名が戦死し、77名が負傷しました。エモンズは第二次世界大戦の戦功で海軍殊勲部隊章に加えて4個の従軍星章を受章しています。旧日本軍・神風特攻隊の攻撃によって特攻機の乗組員も戦死しています。
USSエモンズについては公式な発表はほとんどなく、ネット上では現在もさまざまな噂が流れています。近年、「沖縄潜水科学技術研究所 No Limit」の近藤正義氏により、エモンズに突入したと思われる日本軍の特攻機の機種と部隊名が解明され、国内の新聞でも大きく取り上げられました。
目次
エモンズ(USS Emmons)について詳しくは、以下のリンクもご覧下さい。
エモンズの注意事項
ご参加前に必ずお読み下さい。
- 第二次世界大戦の戦没者の方へ祈りの気持ちを忘れずに潜りましょう。遺族の方の事を考えてマナーを守って潜りましょう。
- エモンズは上級者向けのダイビングスポットになります。ご旅行の際の初日のダイビングは避けることをおすすめします。体調管理は万全にして、疲れがたまっている状態、寝不足や2日酔いは避けてください。
- ダイブコンピューターはレンタルではなく、自分の使い慣れたものがおすすめです。深度、NDL(減圧不要限界)、浮上スピード、安全停止をご確認下さい。又、NDL(減圧不要限界)を超えてしまった場合の緊急時の表示を事前に必ずご確認下さい。
- 1ダイブ目でダイブコンピューターがロックした場合はコース中であっても中止にさせて頂きます。
- 潮流も強いことが多いため、フリー潜降は禁止です。流されてしまったことを想定して緊急時のシグナルフロートは各自ご用意ください。当スクールでレンタル、購入も可能です。
- 現在も魚雷(雷管・信管)、火薬、爆薬、砲弾など爆発物が数多く残っています。触ったり、動かしたりしないようにしてください。又、引き揚げたり、持ち帰ることも禁止です。
- 通常のファンダイビングでは、減圧ダイビング、船体の内部侵入はご案内しておりません。テクニカルダイビングの資格保持者のダイバーは事前にご相談ください。
- ガイドの指示に従わない方は、コース中であっても中止にさせて頂きます。事前にご了承の上、ご参加下さい。
USS EMMONS(エモンズ)船体図
エモンズ (USS EMMONS DD-457)の画像ファイルはこちら
エモンズ (USS EMMONS DD-457)の3D画像ファイルはこちら
エモンズの概要について
正式名称 | USS Emmons, DD-457/DMS-22 |
位置 | 緯度:26度43分28.448秒 経度:128度01分46.524秒 |
起工 | 1940年11月14日 |
排水量 | 2,050トン |
全長 | 106.2 m |
全幅 | 11.0 m |
最大速 | 35ノット (65 km/h) |
乗員 | 208名(戦時276名) |
兵装 | 38口径5インチ砲4門 12.7mm機銃6基 21インチ魚雷発射管10門 20mm機銃6基 爆雷投射機6基 爆雷軌条2軌 |
エモンズの撮影ポイント&見どころ 10選
写真: ③ 中央のメモリアルプレート
USSエモンズの全長は約106Mになります。潮通しが良いことも多く、透明度は20M~30Mほどのコンディションが多いです。コンパクトデジタルカメラの方はワイドコンバーションレンズ、フイッシュアイなどがおすすめです。一眼レフの方も広角レンズもしくはフイッシュアイがおすすめです。
当サイトのエモンズの写真は主にSIGMAの15mm FISHEYE、Tokinaの10-17mm(魚眼ズームレンズ)を利用しています。予算にあわせて、なるべく広角のものを用意するのがおすすめです。広角レンズは自分のフィンやストロボ、アームなどが写真に入ってしまわないように気をつけましょう。
又、ストロボや水中ライトを使用して撮影すると沈没船の特有の色が伝わりやすくなります。当サイトの撮影では水中ライトのRGBlue(アールジーブルー)を使用している写真も多くあります。
写真: ⑩ エモンズ・米軍のヘルメット
エモンズの撮影箇所は、① 船首からの全体を撮影する全景(船首)、② 巨大な主砲の38口径5インチ砲(船首) 、③ 中央のメモリアルプレート(中央)、④ Mk.37 砲射撃指揮装置(中央)、⑤ ブローニングM2重機関銃(中央)、⑥ 副砲40mm連装機関砲の崩壊跡(船尾)、⑦ 爆雷(対潜機雷)と魚雷(船尾)、⑧ 日本の特攻機が突撃したと思われるエモンズ船体の破損箇所(船尾)、⑨ スクリュー・プロペラ(船尾)、⑩ 米軍のヘルメット(船尾)などがおすすめです。
その他にも、船首の破損箇所からの内部扉、日本軍の特攻機「九八式直接協同偵察機」などもあります。
エモンズではほとんどが広角の撮影になります。又、USSエモンズの巨体にあわせてダイバーにモデルになってもらうと全体の大きさがわかりやすくなります。水深が深いため、1ダイブの撮影時間はとても短くなります。何度も潜り、構図をしっかりイメージして潜る必要があります。
エモンズの動画撮影
動画撮影:エモンズ・USS EMMONS 第二次世界大戦の沈没船
エモンズの動画撮影もワイドな画角がおすすめです。広角レンズ、ワイドコンバーションレンズ、フイッシュアイなどがおすすめです。当サイトのエモンズの動画は主にSIGMAの15mm FISHEYE、Tokinaの10-17mm(魚眼ズームレンズ)を利用しています。Goproの撮影もおすすめです。
予算にあわせて、なるべく広角のものを用意するのがおすすめです。広角レンズは自分のフィンやストロボ、アームなどが写真に入ってしまわないように気をつけましょう。
又、動画撮影では、水中ライトを使用して撮影すると沈没船の特有の色が伝わりやすくなります。当サイトの撮影では水中ライトのRGBlue(アールジーブルー)を使用している写真も多くあります。
旧日本軍の特攻機「九八式直接協同偵察機」
現在、エモンズの船尾付近に旧日本軍の特攻機のエンジンが残っています。エンジン発動機は型式が日立のハ13甲型と考えられ、空冷単列星形9気筒、取り付けられているプロペラは2枚羽根式、エモンズ突入時には高速で回転していたため、両端が共に同じく内側に折れ曲がっているのが確認できます。
この1945年の当時に現役で飛行していた大日本帝国軍用機は種類が少なく、たいていは3枚住友ハミルトンが取り付けられていた。旧日本軍の沖縄方面への出撃記録から1945年4月6日に陸軍新田原飛行場を出撃した特別攻撃隊の記録を確認できます。
近藤正義氏(No Limit代表)により、エモンズに突入したと思われる日本軍の特攻機の機種と部隊名が解明され、国内の新聞でも大きく取り上げられました。
「眠る特攻機 水深45メートルに65年」
抜粋:平成22年8月15日 日曜日 朝日新聞
第二次世界大戦末期、沖縄近海で旧日本軍の特攻作戦により沈没した米海軍掃海艇エモンズの近くで見つかった飛行機の一部が、旧陸軍の特攻機である可能性が非常に高いことが分かった。
沖縄在住の「テクニカルダイビングチーム No Limit」のメンバーが調査し、中国北京の博物館に展示されている「九八式直接協同偵察機」の機体と比較した結果、計器盤の形状と大きさ、固定脚の形状と大きさ、固定脚のカバーの形状、プロペラの枚数などが一致した。
エモンズ(USS EMMONS)の崩壊
エモンズ(USS EMMONS)は現在までの8O年近い長い年月を経て老朽化が進み崩壊が始まっています。エモンズの船首は第二次世界大戦末期の1945年4月7日に自軍の米軍が機密漏洩を恐れて魚雷で攻撃したため、発見された当時から破損していました。
破損箇所の老朽化が進み2022年12月に船首の崩壊がありました。その後、2023年の台風6号の影響により、船首にワイヤーのみで残骸がぶら下っている状態から、さらに崩落がありました。ワイヤーが切れ、ぶら下っていた残骸は水底に落ちました。
数年前にも、エモンズ(USS EMMONS)の副砲40mm連装機関砲を中心とした大規模な崩壊がありました。後世に第二次世界大戦の歴史を伝えるためにも、さらに老朽化が進む前にリクエストをお待ちしております。
エモンズ・アソシエーションによる抗議
2022年6月、ダイバー3人がエモンズの砲身に腰かけた写真を沖縄県那覇市のダイビングショップがSNSで公開したところ、エモンズ・アソシエーション(USS Emmons Association)の沖縄県在住会員が同月27日に戦死者への冒涜であると抗議し、店側は謝罪と写真削除と再発防止の約束をしました。
エモンズ・アソシエーション(USS Emmons Association)は元乗組員と、その曾孫世代を含めた家族による戦友会になります。
公式サイト エモンズ・アソシエーション
以下は、琉球新報社の2022年07月31日の記事内容になります。
「戦死者への冒とくだ」 日本のダイビング客が海底に沈む米軍艦で腕広げ記念写真 米団体メンバーが抗議
旧日本軍機の特攻を受け古宇利島沖の海底に沈む米軍掃海艦「エモンズ」の砲身に、日本のダイビング客らが座ってポーズを取る写真がインターネット上に公開され、同艦の元乗組員らでつくる米団体メンバーが、客を案内した那覇市のダイビング店に「戦死者への冒涜(ぼうとく)だ」と抗議していたことが30日、関係者への取材で分かった。店側は謝罪し、公開した写真を削除。再発防止を約束したという。
同艦の発見当初から調査や慰霊に携わる県内のダイビングインストラクターの男性は、「日米の犠牲者が眠る船。単なる観光スポットでないと知ってほしい」と訴える。
写真は6月下旬、店がSNS(交流サイト)上で公開。若い女性客ら3人が砲身に並んで座り、腕を広げるなどポーズを取っていた。
抗議したのは、米団体「エモンズ・アソシエーション」メンバーで沖縄県在住の男性。同月27日付で「戦死した乗組員やパイロットへの大変な冒涜。国のために犠牲となった人に敬意を払うべきだ」とし、日米双方の戦死者を追悼することの大切さについて客に指導するよう求めた。
団体のトム・ホフマン理事は共同通信の取材に「悲しいことだ。この船に潜る人は敬意を持ってほしい」とコメントした。店の代表は「ダイビングスポットの魅力が伝わると思って公開した。抗議が来ると思わなかった」と話した。その後は船を傷つけないよう指導しているという。
エモンズとテクニカルダイビング
当スクールでは日本国内では数少ないテクニカルダイビングのライセンス(Cカード)コースを提供しています。Cカードは世界最大の水中連盟CMASから発行されます。世界160以上の国々が加盟する国際機関であり、世界的に認知度の高い教育機関です。
沈没船のレックダイビングや水深40Mを超えた潜水、減圧ダイビングなどに興味がある方におすすめです。エモンズ(USS Emmons)のダイビングポイントでテクニカルダイビングを楽しみたい方は当スクールまでお問合せ下さい。
当スクールではテクニカルダイバー向けに、サイドマウントのシリンダー、アイソレーションのダブルタンク、減圧シリンダー、ナイトロックス、ベストミックスガス、酸素のご用意が可能です。テクニカルダイビングの器材販売も可能です。
テクニカルダイビングのライセンス(Cカード)コースはこちらから
エモンズ(USS Emmons)のまとめ
エモンズの沈没船は、これから長い年月をかけて原形が崩れ、朽ちていきます。第二次世界大戦の時代の沈没船を見ることができるのは、いまの時代に生きるダイバー達だけになります。
ご希望の方はぜひリクエストして下さい。リピーター様は経験本数が少なくてもスキルを確認できれば、早い段階でご案内しております。スキルに不安がある方は当スクールでトレーニングも可能です。
ご参加前にエモンズの注意事項をしっかり確認してから当日は体調を整えてご参加下さい。上級者の方限定でテクニカルダイビングも可能です。ご案内を楽しみにお待ちしています。
最終更新 : 2024年01月09日
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