写真提供 : @urachan_diver
ダイビング中にガイドとはぐれてしまい迷子になってしまった。もしくは、バディ潜水でバディとはぐれてしまった場合の対処の方法を解説します。ダイビング中に水中でガイドとはぐれてしまうことをロストともいいます。
近年はSNSなどの普及により、デジタルカメラやアクションカメラをダイビング中に利用する方が多くなってきていると感じます。夢中になって写真を撮っているとチームからはぐれてしまうかもしれません。
はぐれたときの対処法は知らないと、とても怖いです。最悪の場合はエアー切れや漂流に繋がってしまう危険性もあります。
はぐれたとき(ロスト)の対処法はオープンウォーターを取得するための講習でも習います。当スクールではオープンウォーターの講習の復習やブランクのあるダイバー向けにリフレッシュダイビングのコースをご用意しています。
目次
当スクールは1人旅や少人数のお客様がほとんどのプライベートスクールになります。ダイビングがまだ不安な方や経験の少ない方もお1人様からご参加をお待ちしています。
相手を探すのは1分以内、見つからなかったら浮上
ダイビング中に水中でガイドやバディとはぐれたとき(ロスト)は相手を探すのは1分以内になります。見つからなかったら浮上して水面で合流するというのが一般的なルールです。
はぐれたときには慌てて相手を探さないで、落ち着いて周囲を見渡してください。ダイバーの吐く泡を探すのが見つけやすいです。パニックになると視界が狭くなり、死角にガイドやバディがいる場合も多いです。
慌ててガイドやバディを探すために猛スピードで移動すると、どんどん離れてしまい本当にはぐれてしまいます。
はぐれて周囲を確認するときは頭上などの上下も確認してください。チーム全体が水深を上げていることに気が付かなく、自分だけ深い水深にいる場合があります。
1分以上経過しても、合流できない場合は浮上するスピードに気を付けてゆっくりと浮上しましょう。浮上後はBCDへの給気を必ず忘れないで下さい。浮力を確保した後、シュノーケルに切り替えます。ガイドも1分以上経過したら水面に浮上します。
慣れないチームのバディ潜水のときは事前にあらかじめルールを確認してからダイビングするようにして下さい。
浮上するときに安全停止はどうするのか?
ダイバーは通常、水面に浮上する前に安全停止を行います。安全停止は水深5Mで3分間の停止をして減圧症や肺の過膨張障害のリスクを減らします。しかし、緊急時も必ず安全停止をする必要はありません。
減圧不要限界(ノンストップリミット)の時間に余裕を持ってダイビングを行っていれば、浮上スピードをコントロールしながら直接浮上することが可能です。
浮上スピードの推奨は毎分10Mほどです。水深10Mでガイドやバディとはぐれたら、1分間は周囲を見渡して、その後に1分間かけて浮上して下さい。仮にドリフトダイビングなどで潮の流れが速いエリアで3分間の安全停止をしていたら水面に浮上しても合流するのは難しくなります。
レクリエーションダイブプラナーから抜粋
安全停止 30M以深の潜水をしたり、減圧不要限界から3つ上にたどった圧力グループ内になったダイバーは5Mで3分間の安全停止をしなくてはならない。
上記に該当するようなダイビングではぐれた場合は無理のない範囲で安全停止をしたほうが良い場合もあります。
ボートが多い場所で単独で浮上するとボートとぶつかってしまう!?
ボートポイントでボートから離れて水面に上がると移動中のボートとぶつかってしまう危険性があります。周囲をしっかりと確認してから浮上してもボートが早いスピードで動いていれば危険性はあります。
理想はシグナルフロートを水中で打ち上げます。水深5Mほどでシグナルフロートを膨らませてスプールやロープを使用して水面まで打ち上げて、周囲のボートにダイバーがいる事を伝えてから浮上します。
仮にガイドと合流できなくても水面でシグナルフロートを膨らませていれば発見しやすくなります。ボートダイビングの時は必ずシグナルフロートを携帯しておきましょう。
間違えて違うチームについていってしまった・・・
ダイビング中に水中でガイドやバディとはぐれたとき(ロスト)は、間違えて違うチームについていってしまった場合もあります。はじめてのダイビングショップの場合は事前にガイドやチームメンバーの器材の特徴をしっかりと確認するようにして下さい。
違うチームにもガイドもしくはチームリーダーがいます。ほとんどの場合では、迷っている本人より先にガイドの方が違うチームのダイバーが混ざっていることに気が付いてます。
慌てて自分のチームを探しにいかないでそのチームのガイドの指示に従って下さい。元のチームに誘導するか、もしくは一緒に水面まで浮上してくれるはずです。慌てて一人になるのだけは避けて下さい。
ダイビングで迷子(ロスト)はぐれた時の対処方法のまとめ
ダイビング中にガイドとはぐれてしまい迷子(ロスト)になってしまった。もしくは、バディ潜水でバディとはぐれてしまった場合の対処方法は、慌てて相手を探さないで、落ち着いて周囲を見渡してください。パニックになると視界が狭くなります。
水中で相手を探すのは1分以内になります。見つからなかったら浮上して水面で合流するというのが一般的なルールです。浮上後はBCDへの給気を必ず忘れないで下さい。浮力を確保した後、シュノーケルに切り替えます。
ガイドとダイビングしている場合は、その場から動かない方が合流できます。ガイドは、はぐれたダイバーがいることに気が付けば通った道を戻って探す可能性が高いです。
緊急時も必ず安全停止をする必要はありません。減圧不要限界(ノンストップリミット)の時間に余裕を持ってダイビングを行っていれば、浮上スピードをコントロールしながら直接浮上することが可能です。
ボートポイントではボートから離れて水面に上がると移動中のボートとぶつかってしまう危険性があります。水深5Mほどでシグナルフロートを膨らませてスプールやロープを使用して水面まで打ち上げます。
間違えて違うチームについていってしまった場合は慌てて自分のチームを探しにいかないでそのチームのガイドの指示に従って下さい。慌てて一人になるのだけは避けて下さい。
はぐれたとき(ロスト)の対処法はオープンウォーターを取得するための講習でも習います。当スクールではオープンウォーターの講習の復習も可能です。是非、リフレッシュダイビングのリクエストお待ちしております。