ダイビングのガイドをしていて上手なゲストさんに「ダイビング上手ですね」と伝えたら「実は私、泳げないんです」と回答があったことがあります。ダイビングでは珍しくない話です。
今回はダイビングライセンスは泳げない人も取れるのか?ダイビングに向いてない人は?などの疑問について徹底解説します。
これからダイビングライセンスを取得したいけど泳ぎが苦手で悩んでいる方、もしくは自分はダイビングに向いてないかもしれないと悩んでいる方には必見の内容です。ぜひ最後まで読んで下さい。
記事の内容は「ダイビングライセンスは泳げない人も取れるのか?」、「もちろん、泳ぎができたほうが良い」、「ダイビングに向いてない人は?」に分けて解説します。
ダイビングライセンスは泳げない人でも息継ぎができないだけであれば問題ありません。しかし、水に強い恐怖心がある場合はダイビングに向いていないかもしれません。
目次
ダイビングライセンスは泳げない人も取れるのか?
ダイビングは通常の水泳とは違い、さまざまな器材を使用することが可能です。泳げない人でも息継ぎができないだけであれば問題ありません。ダイビングライセンスは泳げない人も取得が可能です。
ダイビングでは水面はシュノーケルで呼吸が可能です。水中はレギュレーターと呼ばれる呼吸器で呼吸が可能です。そもそも息継ぎの必要がありません。ダイビングでは呼吸を止めることなく、常に呼吸を続けています。
カナヅチで浮くことができない人もウェットスーツを着ているので簡単に浮くことができます。又、BCDと呼ばれる浮力調整具も着ているので浮き沈みをコントロールできます。
ダイビングライセンスを取得するためのトレーニング内容は教育機関によって水泳もしくはシュノーケル、浮き身、疲労ダイバーの曳行(えいこう)などがありますが、ダイビング器材を使用できるので心配ありません。又、時間の制限もありません。
プールでビート板を使用してゆっくりゆっくりでも泳げればダイビングライセンスを取得するための泳力はカバーできます。
もちろん、泳ぎができたほうが良い
ダイビングでトラブルが発生した時に泳げなくても大丈夫なのか疑問もあると思います。
タンクの空気が空になってしまった場合もBCD(浮力調整具)は口から空気を送り込み浮力を確保することが可能です。シュノーケルで呼吸してBCD(浮力調整具)の浮力を確保できれば問題ありません。
BCD(浮力調整具)にトラブルがあっても、ウエイトやタンクを外せばウェットスーツの浮力で十分に浮いてることが可能です。
ダイビングではプールで水泳や息継ぎの練習をすることよりも、正しくダイビング器材を装備して、ダイビング器材の扱いに慣れることの方が重要です。シュノーケルの練習やダイビング器材を装備して水面を泳ぐ練習をすると効率的です。
もちろん、泳ぎはできたほうが良いです。海でパニックを起こすと連続したトラブルを起こしてしまう場合もあります。泳ぎができないと水中で恐怖心があり、リラックスするのに時間がかかります。
逆に泳ぎができるとダイビングにも自信が出て安心できるようになります。
又、ダイビングライセンスのランクアップを目指している人は泳ぎは必須になってきます。事故者を迅速に救助するためには泳力は重要です。プロコースやインストラクターコースではトレーニング内容に含まれます。
ダイビングに向いてない人は?
泳げなくてもダイビングライセンスを取得することは可能です。しかし、だれでもダイビングライセンスを取得できるわけではありません。残念ながらダイビングに向いてない人もいます。
以下にダイビングに向いてない人もしくはダイビングライセンスの取得が難しい人について記載します。
海や水に対して強い恐怖心がある
海や水に対して強い恐怖心がある人はダイビングに向いてない可能性があります。過去に体験ダイビングで怖い思いをしたり、小さい頃に溺れたことがあったりするとトラウマになり、強い恐怖心が生まれます。
ダイビングではレギュレーター(呼吸器)を使用して口呼吸になります。誰でも最初はレギュレーター(呼吸器)の呼吸に違和感があります。ほとんどの人は呼吸の練習をしていると慣れてきて問題なく呼吸できるようになります。
しかし、海や水に対して強い恐怖心がある場合は身体に力が入り、緊張してしまい、レギュレーター(呼吸器)の呼吸を上手くできない場合があります。浅場で何とか慣れても足が届かなくなると恐怖心は強くなります。
海や水に対して強い恐怖心がある人は、ダイビングにチャレンジする前にプールやシュノーケルで慣れて、恐怖心を克服してからにしましょう。
耳抜きがまったくできない
ダイビングでは耳抜きは必須になります。正しいやり方で耳抜きを行い、コツやタイミングに慣れれば難しくはありません。しかし、耳抜きは、人により、抜けやすい人や抜けにくい人など個人差があります。
花粉症や風邪などで鼻が詰まっていたり、普段から鼻の通りが良くない人は耳抜きを上手くできない可能性があります。エレベーターや飛行機で耳が痛くなる人は注意が必要です。
耳抜きがまったくできないとダイビングができない場合もあります。耳抜きは以下の記事に詳しく書いています。
ダイバーメディカル・チェックシートに該当項目がある
ダイバーメディカル・参加者チェックシート PDFファイルはこちらから
ダイビングでは参加する前にダイバーメディカル・チェックシートの確認が必須になります。ダイバーメディカル・チェックシートはダイビングに参加する前に、医師の診断を受けるべきかどうかを判断するためのものです。
現在、通院中の方や薬の服用がある方、過去に肺、呼吸、心臓、血液、又は目、耳、鼻、副鼻腔に問題のあった方や45歳以上で喫煙していたり、高血圧の方も該当します。
ダイバーメディカル・チェックシートによって医師の評価が必要になった場合は医師による許可が必要になります。医師の許可があれば問題なくダイビングに参加できます。
該当項目があるのに事前に医師の評価を受けていない人や医師の許可が出ない人はダイビングに参加できません。
ライセンスは泳げない人も取れる?向いてない人? まとめ
今回はダイビングライセンスは泳げない人も取れるのか?ダイビングに向いてない人は?などの疑問について徹底解説しました。
ダイビングは通常の水泳とは違い、さまざまな器材を使用することが可能です。泳げない人でも息継ぎができないだけであれば問題ありません。ダイビングライセンスは泳げない人も取得が可能です。
ダイビングではプールで水泳や息継ぎの練習をすることよりも、正しくダイビング器材を装備して、ダイビング器材の扱いに慣れることの方が重要です。シュノーケルの練習やダイビング器材を装備して水面を泳ぐ練習をすると効率的です。
海や水に対して強い恐怖心がある人はダイビングに向いてない可能性があります。過去に体験ダイビングで怖い思いをしたり、小さい頃に溺れたことがあったりするとトラウマになり、強い恐怖心が生まれます。
花粉症や風邪などで鼻が詰まっていたり、普段から鼻の通りが良くない人は耳抜きを上手くできない可能性があります。エレベーターや飛行機で耳が痛くなる人は注意が必要です。
ダイビングでは参加する前にダイバーメディカル・チェックシートの確認が必須になります。ダイバーメディカル・チェックシートはダイビングに参加する前に、医師の診断を受けるべきかどうかを判断するためのものです。
該当項目があるのに事前に医師の評価を受けていない人や医師の許可が出ない人はダイビングに参加できません。