最近、ダイバーの中で注目の水中ライトでRGBlue(アールジーブルー)という商品があります。近年のライトは光の強さ、ルーメン数による競争が強くなってきています。必要以上の明るさでバッテリーの消耗が激しく、充電にも時間がかかるような商品が多くなっています。
そのなかでRGBlue(アールジーブルー)は光のクオリティにこだわり、水中の色を自然に再現することに向けて開発されています。そして連続点灯時間や水没などにも徹底的にこだわっています。ただ単に水中ライトを利用してみたいダイバーには向きませんが、日常的にゲストを案内するガイドさんや、本格的な水中カメラやビデオ撮影にはとても役に立つ頼もしい水中ライトです。
RGBlue(アールジーブルー)の現行ラインナップは「システム01バージョン2」「システム02」「システム02プレミアムカラー」の3タイプに分かれています。色温度、演色性、連続点灯時間などに違いがあります。ちなみに「システム02」がクラス最長点灯時間を誇り、600lmの光量で連続点灯時間は10時間になります。
RGBlue(アールジーブルー)のコンセプトは『水中の中が本当にキレイに見えるライトがほしい』という思いからはじまっています。水は光を吸収する水中では光量が減少します。さらに波長が短い青以外の色が水で吸収されるため、色も失われます。そのため水中で色彩を鮮やかに映し出すためには、太陽光に近い、質の高い光が必要となります。
LEDライトは光が青白くなる特性があり、光量が大きくなるほどその傾向が強まります。RGBlue(アールジーブルー)では最高品質のCOB(Chip on Board)タイプLEDを使用。単一光源であるCOBタイプのLEDを標準採用することで、複数個のLEDを使用した場合に起こりえる、中心光と周辺光の照度ムラ、色ムラ、マルチシャドウを克服しています。これまで高出力タイプのLEDライトが不得意とされていた、高演色Ra80と色温度5000Kを達成することで、より自然光に近い色再現性を実現しています。
「システム01バージョン2」、「システム02」では400lmから2500lmまで6段階で調整が可能です。「システム02プレミアムカラー」では300lmから2200lmまで同様の6段階で調整が可能です。ムラのないフラットな配光は、ビデオや広角撮影にも十分な100°の照射角を確保しています。
同梱品や多彩なアクセサリーも大きな魅力です。照射角や配光をコントロールする、レンズ、スヌート、ブレードがあり、光の色や光量を調節する光学フィルターも充実しています。付属の集光レンズで100°の照射角を60°に絞り照度を2倍にアップすることが可能です。撮影キットに装着を可能とする接続パーツも揃えています。
水中ライトで最も深刻なトラブルは水没です。実際にいままで数えきれないほどの水中ライトを水没で壊してしまっています。RGBlue(アールジーブルー)は耐水深100Mという高い耐水性能に加え、もう一つの大きな特徴は、水没トラブルの心配がない、徹底した防水構造になります。その基本思想の中には、「いかなる場合でも浸水しない」ということが含まれています。
RGBlue(アールジーブルー)はワンタッチで接続が可能なモジュレーションシステムを採用しています。本体を光源(ライト)と電源(バッテリー)の2つに独立させることにより簡単な操作で着脱が可能です。それぞれが防水構造を装備しており、そのまま水中に入れても水没することはありません。さらにその電気接点を腐食から守る保護回路を搭載することで、万が一のトラブルによる故障も防ぎます。
充電する際も、本体のカバーを開けたり、充電池が必要だったりすることなく、本体から直接チャージすることが可能です。
値段はメーカー価格で「システム01バージョン2」63000円(税抜き)「システム02」75000円(税抜き)「システム02プレミアムカラー」80000円(税抜き)になります。水中ライトとして安くはない値段ですが、何度も水没させて購入することを考えれば、水中ライトを長年継続して利用する必要がある方は思い切って購入するのも良いかと思います。