ダイビングで身近な潜水病(減圧症)ではファーストエイドで緊急用酸素供給キットを用いて純酸素を与えます。応急手当として100%の純酸素、もしくは濃度の濃い酸素を与えることでダイバーの体の中に溜まっていた窒素を排出すことが出来ます。しかし症状が改善されても医療機関と連携して医師の手当て、もしくは再圧チャンバーでの治療が必要です。
100%の純酸素はダイビングでは6メートルを超えると有毒になり酸素中毒になってしまう危険性があります。陸上(1気圧)の状態で純酸素を吸う場合は24時間吸い続けると同様に酸素中毒になると言われています。日本国内で使用する場合は医師、または医療従事者の指導が必要になります。PADIエマージェンシー・オキシジェン・プロバイダーコースでは緊急時の酸素の使い方のトレーニングを受講することができます。
沖縄では総合病院などの医療機関では緊急用酸素供給キット(純酸素)の設備があります。写真はAQUALUNG(アクアラング)のオキシジェン6型になります。1L/14.7MPaスチールタンク1本、圧力調整器SS型一式、酸素フルフェイスマスク1個、収納ケースがセット内容で定価は税別55000円になります。別売りでスペアボンベの取り扱いもあります。
参考URL 知らないと怖い減圧症(潜水病)の知識と予防方法