一眼レフカメラに興味はあるけど、使い方が解らない。
一眼レフカメラは難しそう。
普段一眼レフカメラを触っていない人にはそんなイメージが強いと思います。
ダイバーの方からも、水中で一眼を操作するのは難しくないですかとよく聞かれます。
水中ハウジングに入れると勝手は変わりますが
陸上で一眼レフカメラの操作が出来れば水中でも操作は難しくありません。
まずは、一眼レフカメラの基本の基本、露出を覚えればすぐに撮影は出来ます。
露出とは現像素子(イメージセンサー)に光を当てる事です。
現像素子は、昔でいうフィルムと思って頂ければ大丈夫です。
現像素子に光を当てて、写真の明るさを決定していきます。
露出の決定とは、明るさの決定の事です。
露出、とにかく露出が1番です。
適正露出を覚えるのが上達の近道です。
露出の設定を間違えれば、真っ暗な黒潰れの写真や、逆に真っ白の白飛びの写真になります。
露出の設定は、主に【絞り】と【シャッタースピード】で決定していきます。
一眼レフカメラの基本中の基本が絞りです。
絞りとは
人間でいうと瞳孔の様なものです、猫などは分かりやすいと思います。
猫も、人間も明るさに応じて瞳孔を大きく開いたり、小さく閉じたりを無意識のうちに行っています。
カメラで言う絞りとは、瞳孔の働きです。
カメラの場合は扱う人間が絞りを閉じたり開いたり調節しなければいけません。
絞りを開き具合を数値化したものが、F値と言います。
F値以外にも、絞り値と表現される事も有ります。
レンズを通過した光は、絞り羽根を通過する時に通過する量が調節されていきます。
上の図のように、絞り羽根の穴を大きく開ける事を絞りを開けると言います。
逆に絞り羽根の穴を小さきする事を、絞り込むと言います。
絞り羽根の開き具合の指標として、F値や絞り値として数値化されています。
絞り羽根を使用しない場合の事を開放といいます、開放に近ければ近いほどF値の数字は小さくなります。
絞り込めば絞り込む程、F値の数字は大きく表示されます。
絞り羽根はカメラ本体では無く、レンズに付いています。
一眼レフカメラの醍醐味である、レンズ交換
レンズにより明るさが違います。
F値にの小さいレンズは明るいレンズと言うように、F値はレンズの明るさの目安としても使われています。
高いレンズになれば、絞り羽の枚数も多くなり
光が通過する穴も綺麗な円形に近づきます。
絞り羽の枚数が多いと、絞り羽根の穴は円形に近づき、円形絞りといい美しいボケ玉が出来ます。
円形絞りとは逆の多角形絞りのレンズは、頑張っても円形にはなりません。
F値でボケ具合も調節ができます。
開放にすると(F値を小さく)絞り羽根の穴は全開なので沢山の光を通すこ事が出来ます。
シャッターの早い開閉でも撮影する事が出来ます。
開放にすると、羽根の開きは全開になります、さすがのカメラもレンズ全体をきっちり写す事は難しいので
ピントの合ている部分だけきちり写し、ピントの合っていない部分はボケてしまいます。
絞り込むと絞り羽根の穴は小さくなる為、取り込む光の量が少なくなります。
シャッターのスピードを遅くして光の取り込む量を調節してあげます。
絞り込むと、絞り羽根の穴は小さくなる為、開放とは逆に全体的にシャープな写真が撮影できます。
絞りは画質にも影響してきます。
一般的に言われているのが、レンズの最高のコンディションはF8前後と言われています。
F値を小さくすれば、画質は悪くなり、絞り込めば回折現像を起こしてしまいます。
回折現象とは絞り込めば絞り込むほど、光が屈折し鮮明さを失う事です。
F値の数値が小さく明るいレンズは良いレンズと言われています。
高額なレンズになれば、絞り開放時の画質の劣化も少なくなります。
同じアングルの写真でも、F値を変えて撮影してみると面白いですよ