今回は失敗しないダイビング器材のBCDの選び方とおすすめのバックフロートを厳選して紹介します。BCDはダイビングには必須のダイビング器材で浮力を調整するための器具です。
BCDは、大きく分けて3つの種類に分かれます。ショルダータイプのBCD、スタビジャケットなどのジャケットタイプのBCD、バックフロートタイプのBCDがあります。最近はトラベル用のコンパクトなタイプもあります。
記事の内容は「BCD(ビー・シー・ディー)とは?」「ショルダータイプのBCD」「スタビジャケットなどのジャケットタイプのBCD」「バックフロートタイプのBCD」「おすすめのバックフロートBCD」に分けて紹介します。
それぞれのタイプにメリットどデメリットがあります。ダイビングの器材は自分のダイビングスタイルや技術、経験に合わせて購入することが大事です。これからBCDの購入を考えている方には必見の内容です。
目次
BCD(ビー・シー・ディー)とは?
BCDはダイビングで使用する浮力を調整するための器具で、英語のBuoyancy Control Device(ボイヤンシー・コントロール・デバイス)の頭文字をとって、BCD(ビー・シー・ディー)と略しています。もっと略して、BC(ビー・シー)と呼ぶ場合もあります。
BCDは本体となるブラダー(空気袋)と、タンクと身体を固定するためのハーネスとタンクバンド、インフレーター、ダンプバルブ、ベルトとバックルなどで構成されています。
インフレーターにはタンクから空気を送り込む給気ボタンとBCD内の空気を排出するための排気ボタンがついています。
水中ではこのボタンの操作と肺の中の空気を利用して浮きも沈みもしない中性浮力をコントロールします。又、BCDは水面で休息する際や非常時のための救命胴衣の役割も担っています。もし、タンクの空気がない場合は口で膨らませることも可能です。
ショルダータイプのBCD
BCDで最も一般的なのはショルダータイプです。ショルダータイプのBCDは、はじめてBCDを購入する方におすすめです。既成サイズがあり、自分の身体の大きさに合わせて購入します。
ショルダータイプのBCDは主に背面と腹部の両サイドの空気袋が膨らみます。膨らましても圧迫感は大きくありません。
胸やベルトのバックルが外せるタイプが多いので着脱しやすいのもメリットです。レスキューが必要な場合もバックルを簡単に外して救助することができます。ダイビングライセンス講習が多いインストラクターにも教えやすく、使いやすいです。
写真のBCDはAQUALUNG(アクアラング)のAXIOM(アクシオム)になります。幅広いダイビングスタイルに対応が可能です。


スタビジャケットのBCD
スタビジャケットなどのジャケットタイプのBCDは国内で人気が高いです。主にスキューバプロやレイソン(BCD)のBCDが多いです。ジャケット全体に空気が入る構造なので水面で安心感があります。
既成サイズがあり、自分の身体の大きさに合わせて購入します。しかし、ショルダータイプのようにベルトの長さを調節できないため、着脱しにくいのが欠点です。レスキューが必要な場合も脱がしにくいので注意が必要です。
スタビジャケットタイプのBCDは主に背面と胸、腹部の両サイドの空気袋が膨らみます。ドリフトダイビングや水面の講習が多いインストラクターにメリットがあります。
写真のBCDは私が2018年ごろまで使用していたスキューバプロのクラシックです。国内ではダイビングガイドやインストラクター、上級者のダイバーに人気があります。

バックフロートのBCD
バックフロートタイプのBCDはカスタマイズが可能です。自分の好きなパーツを組み合わせて使用することができます。メリットは規制サイズを使用するのではなく、自分の体に合わせてベルトの長さを調整することが可能です。
バックフロートタイプは他のタイプのBCDと比べて、最も自分の体にフィットさせることができるタイプです。
着脱も簡単でレスキューが必要な場合はナイフなどのカッティングデバイスでベルトを切断して簡単に救助することができます。漂流した場合には、脱いでパンパンに膨らませて上に乗ることが可能なため低体温症の危険性を減らすことが可能です。
バックフロートタイプは水中で身体の姿勢が水平姿勢になります。ホリゾンタル・トリム(水平の姿勢)が取りやすく、テクニカルダイビングではバックフロートタイプが主流になります。
バックフロートタイプはショルダータイプを既に持っている方や、テクニカルダイビングに興味がある方におすすめです。デメリットは水面で顔をあげにくい場合がありますが、これも慣れると気にならなくなります。
写真のBCDは現在、私が使用している器材になります。apeks(エイペックス)のWTX バックプレートとWTX ドーナツウイング40(18L用)、WTX ウェブドベルトASSYを組み合わせています。


おすすめのバックフロートのBCD
Apeks(エイペックス)は海外やテクニカルダイビングで人気が高いおすすめのダイビングメーカーです。バックフロートタイプは姿勢が良くなるので、ダイビングの上達にとても役に立ちます。
バックフロートタイプのBCDを購入して、普段のダイビングから水平姿勢のホリゾンタル・トリムを練習するようにしましょう。バックフロートのBCDに興味のある方は気軽に当スクールまご相談下さい。
ApeksのバックフロートBCDは、以下のオンラインショップで定価から15%OFFで購入することができます。当スクールでは、BCDの組み立て方、実際のダイビングでのご利用方法などもご案内させて頂きます。
Apeks WTX ウルトラライトセット
ApeksのBCDの組み合わせで人気NO1のBCDです。総重量約3Kgの軽量モデル、高耐久性ダブルブラダー仕様になります。セットで販売しているのではじめてバックフロートを購入する方におすすめです。
このBCDはapeks(エイペックス)のWTX ウルトラライトプレートとWTX ドーナツウイング18(8L用)、WTX ウェブドベルトASSY、WTXブックスクリューセット、タンクベルトを組み合わせています。
WTX ウルトラライトプレートはとても軽量でトラベル用に適しているので旅行が多いダイバーに最適です。WTX ドーナツウイング18(8L用)はWTX ドーナツウイング30(14L用)に変更も可能です。
WTX バックプレート×WTX ドーナツウイング30
apeks(エイペックス)のWTX バックプレートとWTX ドーナツウイング30(14L用)、WTX ウェブドベルトASSYを組み合わせです。ウエイトはWTX ウエイトアタッチメントとWTX ウエイトポケットSLを使用しています。
WTX バックプレートはアルミニウムとスチールの2タイプがあります。厚手のウェットスーツやドライスーツを使用する場合はスチールを使用してウエイトを減らすことができます。
さまざまな環境のダイバーに対応できるオーソドックスな組み合わせです。本格的にバックフロートを追求したいプロダイバーにおすすめです。組み立ては気軽に当スクールにお問合せ下さい。