ダイビングはフィンを履いてキックをするので慣れるまでの間は通常より足に負担をかけてしまいます。ダイバーのなかにはダイビング中に足がつってしまったことがある方も多いと思います。ダイビングはフィンを履いているだけではなく、水中に入ることにより足が冷えて、さらにつりやすい環境になってしまいます。
足がつった時の対処法は、痛みのある部分をゆっくりと伸ばしてあげます。急に伸ばすと、さらに痛める可能性があるのでゆっくりと伸ばしていきます。腿やふくらはぎの裏側をつった時は痛い方の足を体の前に伸ばし、フィンの先をもって体の方へゆっくりと引っ張り、痛みのある収縮している筋肉を伸ばしていきます。腿の前側やすねをつった時は痛い方の足を体の後ろへ持っていき、足首をもってかかとをお尻に付けるようにしてゆっくりと引っ張り、足の前側の筋肉を伸ばします。足の裏(土踏まず)や指をつってしまった時は、フィンやブーツを履いたままでは対処が難しい場合もあります。痛みの度合いにもよりますが、インストラクターやバディに伝え、ダイビングは中止してフィンやブーツを脱いで対処するようにしましょう。
足がつってしまった時は自分で対処するのも大事ですが、ロスト(迷子)の原因にもなるので無理せずにインストラクターやバディに助けてもらいましょう。未然に防ぐには、フィンキックの負担を減らすための中性浮力も大事です。ダイビング前にストレッチをしたり、水分補給はしっかり行いましょう。