<用語の意味>
フィン:足ひれ
フィンピボット:フィンの先を水底に付け、BCに空気を少し入れた状態で呼吸のみで浮き沈みをする状態
<なぜこのスキルを練習するのか?>
・中性浮力の感覚を掴むため
<中性浮力とは?>
手足を動かさず、呼吸のコントロールだけで浮き沈みできる状態の事です。(無重力の状態)
BCDに丁度良い空気の量が入っていると、息を吸えば自分の身体が浮き、吐けば沈みます。
もし、吸っても吸っても浮かない場合は、BCDの空気の量は少ないです。
逆に、吐いても吐いても沈まない場合は、BCDの空気の量は多いです。
BCDに丁度良い空気の量が入っているかどうかは、
メーターがある訳ではないので、感覚で掴むしかありません。
この感覚を掴むための初歩的な練習がフィンピボットです。
<中性浮力が取れるようになると?>
中性浮力が簡単にでき、浮力コントロールをマスターできれば次の事が体験できます。
・ダイビング特有の無重力感が味わえる
・ゆっくりとした潜降浮上
・深度の維持(何も掴まずに安全停止ができる)
・楽に疲れずに泳げる(エアーが長持ちする)
・水中写真が上手に撮れる
等…
<フィンピボットのやり方>
①BCDの空気を全て抜き、空っぽの状態にする。うつ伏せになる。
②深く息を吸い込み、2,3秒の間、肺に空気をためて上体が浮き上がるか確認する。
③浮き上がらない場合は、給気ボタンを1回押して、BCDに少し空気を入れる。
④上体が浮き上がるまで②~③を繰り返す。
⑤息を吸ったら上体が浮き上がり、息を吐いたら沈む状態になったら完成です!
<注意事項>
・BCDに空気を入れる時、給気ボタンを連打したり、長押ししない。(BCDに一気に空気が入ると急浮上してしまうため)
・深く吸い込んで2,3秒経たないと上体は浮き上がらないため、すぐに息を吐かない。
(タイムラグがあるという事を認識しておく)