撮影者:ゆいと
テクニカルダイビングには、バックワーズキックがあります。バックワーズキックは後ろにバックするフィンキックです。写真はサイドマウントダイビングの講習中の写真です。
例えば、洞窟の中や沈没船の内部侵入をしている際、方向転換できない可能性があります。その場合、バックワーズキックを利用して戻ります。通常の一般的なダイビングのフィンワークにもとても活用できます。
バックワーズキックで大事なのは姿勢です。きれいな流線形を意識します。流線形を維持しながらフィンキックをすると少ない水の勢いでも進みます。写真のサイドマウントは通常の背中に背負うバックマウントより、水の抵抗が少なくなります。
テクニカルダイビングではホリゾンタルトリム(Horizontal trim=水平姿勢)というスキルがあります。ホリゾンタルトリムは水中で最も効率よく“泳ぐ”ことを追求した基本姿勢になります。進行方向に対して最も面積が小さく、抵抗を少なくする流線形(ストリームライン)を保ちます。
まずは、足をきれいに伸ばします。フィン先で水をとらえ膝を曲げます。そしてフィンを戻す時が大事です。足を閉じて、フィンを揃えてから足を戻します。戻すときは水の抵抗を作らないように、そっと戻します。
テクニカルダイビングでは早めに習得するスキルです。繰り返し、練習してみましょう。
テクニカルダイビングではヘリコプターターン、フロッグキックなどが基礎のフィンキックになります。
ホリゾンタルトリムの次はフィンキックの練習もおすすめです。
TDIのテクニカルダイビングのライセンス取得コースのイントロテックではホリゾンタルトリム、フロッグキック、バックワーズキック、ヘリコプターターンのスキル練習を実施します。