こんんにちは、ワールドダイビングの高蜂です。
早いもので今年4月です。
沖縄は暑い日が多くなってきました。
4月はワールドダイビングの看板メニューの一つでもあるエモンズダイビングの、USSエモンズが古宇利島近海に眠ったのが4月です。
アメリカ軍は艦隊を編成して沖縄近海を航海中、4月6日に日本軍の大規模な特攻機の攻撃 菊水作戦にあいました。
アメリカ軍の艦隊は残された記録によると、史上最大の艦隊の編成だったようです。
1週間から1ヵ月弱でアイスバーグ作戦(沖縄攻略)の為に組まれた史上最大の艦隊は世界中から集められていました。
空母40隻越え
戦艦18隻
駆逐艦200隻
輸送船、巡洋艦、補給船、阻塞網敷設艦、潜水艦、掃海艇、砲艦、上陸用舟艇、哨戒艇、サルベージ船、修理艦など含め
1500隻程の艦隊が沖縄に向かってきていました。
USSエモンズもその艦隊の中の1隻です。
USSエモンズとUSSロッドマンは掃海艇隊の護衛の任務に就いていた途中に特攻機の攻撃にあいました。
掃海艇隊は機雷などを除去する専門の船です。
日本軍と交戦中、まずはじめに駆逐艦ロッドマンが特攻機による攻撃で致命的な損害を加えられ、駆逐艦エモンズはをロッドマンを守りながら応戦していましたが
エモンズも特攻機の攻撃にあい、操舵不能となってしまいました。
ロッドマンは真っ二つになりながらも、慶良間諸島のアメリカ軍の基地に、4月7日午前3時25分帰還したと記録が残っています。
4月6日から4月7日の早朝にかけて、撃破された船の数は約400隻に及びます。
4月6日にはエモンズを除いて他2隻の駆逐艦が沈没させられています。
エモンズは特攻機の攻撃により操舵不能となり、漂流していましたが。
アメリカ軍の機密情報漏洩を防ぐため、生存している乗組員を脱出させ、アメリカ軍の手によって沈められた駆逐艦です。
タイムカプセルの様に、当時のまま沈んでいるエモンズです。
アメリカではエモンズの元乗組員が年に1度集まり、戦争の悲劇さ恐ろしさを語り継いでいます。
去年はその記事が朝日新聞に取り上げられていました。
エモンズの元乗組員も90歳以上の高齢となっています。
若い世代に語り継ぐために、寄付金などを寄せたり。
元乗組員から話を聞いた兵士が、沖縄に訪れる若いアメリカ軍の兵士達に、沈んでいるエモンズをの事を語り実際に潜って見に行くように進めているみたいです。
何処の国でも戦争は繰り返してはいけないと言う考えが強くあるようです。
あの日の恐怖の光景は今も頭から離れないと、エモンズの元乗組員は語っていました。
僕の地元 広島の平和学習の時にも、同じことを聞きました。
やはりエモンズには、地元の世界遺産原爆ドームと同じくくらい、戦争は繰り返してはいけないと言う強いメッセージが込められていると思います。
エモンズが沈んだ日に合わせてエモンズに潜り、メモリアルプレートを清掃したり、国旗を掲げたり、お酒を備えたり
追悼ダイブを行ている方々が多いようです。
時間と風向き、条件が揃えば潜りたいです。
エモンズに行けるのはダイバーだけです。
エモンズをガイドさせて頂いているガイドとして、エモンズは大きい・かっこいいだけでなく
聞かれれば、エモンズの歴史などお伝えさせて頂きますので、お気軽お声掛け下さい。