沖縄は島全体が珊瑚礁で覆われていて世界中でもトップクラスのダイビングポイントが多数あります。
南部、中部、北部のそれぞれに数多くのダイビングポイントがあり、日帰りで楽しめる近郊の離島もたくさんあります。
それぞれの地域に特徴があり、珊瑚礁の群生、透明度の高さ、ダイナミックな地形、魚影の濃さ、大物、マクロなどダイバーが求めるさまざまなリクエストに幅広くお答えすることができるバランスの取れたエリアです。
又、時期や風向きによってベストなダイビングスポットが変わるため、年間を通じてさまざまなダイビングポイントへご案内することが可能です。
沖縄のダイビングスポットの特徴
沖縄本島エリアには鍾乳洞や海底洞窟のダイビングポイントが数多くあり、珊瑚礁のはたらきで形成された琉球石灰岩によって、独特の地形を形成しています。
世界中のダイビングスポットでも類を見ない貴重なエリアです。
沖縄本島エリアの洞窟は、「青の洞窟」が有名ですが、その他にもさまざまなダイビングポイントがあります。
鍾乳洞によってはダイバーの方のみ行くことができるポイントもあります。
【BEST1】エモンズ USS EMMONS
エモンズは、米軍の駆逐艦で第二次世界大戦末期の1945年に日本軍の特攻機から攻撃を受け、復旧が困難になり、翌日に米軍よって沈められました。
国内、もしくは海外にも多くのレックポイントはありますが、戦争中に日本軍の攻撃によって沈んだ船を見ることができるのはとても貴重な事だと思います。
エモンズが沈んでいる付近には日本軍の特攻機「九八式直接協同偵察機」のエンジンも沈んでいます。
これから長い年月をかけて原形が崩れ、朽ちていくことが予想されます。第二次世界大戦の時代の沈没船を見ることができるのは、いまの時代に生きるダイバー達だけになります。
・おすすめのシーズン
6月~10月
・ポイント概要(アクセス、エントリー方法、水深、レベル)
沖縄本島北部の古宇利島よりボートで約20分。エモンズの船首側、船尾側、中央部に分けてボートエントリー。水深45M。
上級者のみ、ダイビング本数100本以上(最低60本)、ディープダイビングの経験、チェックダイブ、ブランク6カ月以内
【BEST2】辺戸岬ドーム
辺戸岬ドームは、正式には「宜名真海底鍾乳洞」と呼ばれる海底洞窟になります。辺戸岬ドームの海底鍾乳洞は約2万年前の旧石器の遺跡が発見され、かつては陸上だったことが学会で発表された貴重な場所でもあります。発見当時は琉球新報の記事にも大きく掲載されました。
水深15Mほどに洞窟の入り口があり、奥へ進むとエアードームになっています。エアードームには黄金の鍾乳石が広がり、まるでタイムスリップしたかのように異次元の世界を感じることができます。
ダイバーの方しか辿り着くことができない、世界的にも貴重な地形のダイビングスポットだと思います。
・おすすめのシーズン
5月~11月
・ポイント概要(アクセス、エントリー方法、水深、レベル)
宜名真漁港から船で約10分。ドリフトダイビング。水深5M~20M
中級者向け、ダイビング本数最低40本以上、ドリフトダイビングの経験、シグナルフロート必須
【BEST3】万座ドリームホール
恩納村には数多くの魅力的な地形スポットが存在します。万座ドリームホールは恩納村の代表的な地形スポットになり、Cカードをお持ちの方から最もリクエストの多いダイビングスポットです。
船の下、水深5Mほどの水底に亀裂があり、縦穴の水中トンネルがあります。水中トンネルはL字になっていて、水深30Mほどから横穴になり、外洋へ続く出口がシルエットで見えてきます。
万座ドリームホールはダイバーの好奇心や冒険心を満たしてくれるワクワクするダイビングポイントです。
恩納村のダイナミックな地形はダイバーの皆様にぜひ味わってもらいたいです。
・おすすめのシーズン
5月~11月
・ポイント概要(アクセス、エントリー方法、水深、レベル)
恩納村の港から約10分。ボートエントリー。水深5M~35M
中級者向け、ダイビング本数30本、アドバンス。
月刊ダイバー・2020年7月号
今回の記事、「沖縄でおすすめのダイビングスポット【BEST3】」は、2020年の6月に発売された月刊ダイバーに掲載されています。編集部厳選の次に行きたい日本の海カタログ「沖縄本島」になります。全国の書籍にてご購入可能です。
おすすめのランチ「きじむなー」のオリジナルタカライス「オムタコ」なども掲載しています。是非、ご購入下さい。