こんにちは、ワールドダイビングのあやかです!
今日はクマノミの産卵から孵化について話します。
クマノミは産卵前になると、クマノミ夫婦は揃って産卵場所の掃除を始めます。
掃除は口で岩の表面をかじるようにするので、掃除が終わった後口元を見ると、白くただれて擦り傷になってます。
掃除はだいたい産卵前日くらいにします。
産卵数時間前になると、夫婦のお尻から産卵管と精輸管が出ているのが分かります。
どちらも茶色をしていて、お尻から1~2ミリほど飛び出してます。
この時はもうメスのお腹はパンパンに膨らんでます。
そして準備が整うと、メスが産卵場所にお腹をこすりつけるようにして、ひとつずつ丁寧に岩の表面に産みつけていきます。
産みつけた後の卵を早速、オスが胸びれで煽るようにして、新鮮な海水があたるように世話をします。
卵が孵化するまでの世話はほとんどオスがやります。
オスは不眠不休で、卵に新鮮な海水を送り続けます。この間オスはまったくエサを食べないです。
そして孵化が近づくと、激しさを増してまるで卵を海水に叩きつけるように、全身で煽るようになります。
最初は綺麗なオレンジ色が数日後には茶色から黒っぽくなり、目立たなくなります。
5~6日ほど経つと、外側は透明になり、中にクマノミの稚魚がいるのが分かります。
7~8日目には次第に透明になり、卵の中にいる稚魚の模様(お腹に白い模様がある)が分かることもあります。
写真は孵化直前です。
沖縄は今の時期、水温があがりクマノミだけではなく、さまざまな魚の産卵や孵化が観察できます。
幼魚も多い時期なので、フィッシュウォッチングには最高のおすすめの時期です。
是非、ダイビングしに来てくださいねー!!