沖縄で水温が下がりはじめるこの時期ならでは海の生物と言えば冬の風物詩ともいわれるコブシメです。コブシメは甲イカの仲間で沖縄では年間を通じてみることができますが、水温が下がる冬場になると、とても多くなります。大きな個体は60センチを超えるのもいたり、見応えがあります。
最大の特徴は色彩の変化です。まわりの景色に擬態をしたり、興奮するとどんどんさまざまな色に自在に色彩を変化させます。泳ぐ姿も中層をホバーリングしながら移動していくのが特徴的です。
冬の終わりごろになるとコブシメは白い卵を産卵します。恩納村でも山田ポイントなどで毎年見られます。最初は白いですが春になるにつれて少しずつ半透明になり、卵のなかにコブシメの赤ちゃんが見えてきます。これからの時期おすすめの沖縄の生物ですね。